水にこだわる 蒸らしにこだわる 抽出時間にこだわる 器具にこだわる
 
「蒸らし」ってナニ?

これをするとしないとでは大きく味が違ってきます!

コーヒーを点てる時、最初はほんの少し粉が湿る程度1回目の注ぎを終了しますよね。
新鮮なコーヒー程、表面が段々膨れ上がってきます。膨張が大きい時は2倍ぐらいまで膨れ上がります。
この状態が「蒸らし」です。
では、この蒸らしには一体何の意味があるのでしょう??

1.お湯の通り道を確保する為
 水には表面張力(弾く力)があります。その為粉の中を一度お湯が通った所は次からもお湯が通りやすくなり、 他の部分はお湯が通りにくくなります。次にお湯を注ぐとその通り道に沿ってお湯が流れてしまうのです。そう なるとその通り道のコーヒー粉だけからしか成分は抽出されなくなり安定した味を出すことが難しくなります。
蒸らしを行うことで偏ったお湯の通り道をなくし全体的にお湯が流れるようにするのです。

2.成分を出しやすくする為
 コーヒーの粉はお湯に触れると膨張します。そうすることによりお湯と触れ合う表面積が増え成分が抽出されやすくなるのです。

どうしたら、良い蒸らしができるの?
蒸らしの重要性は分かったけど、どうしたらいいのとお思いの方も多いと思います。
一言で言えば「注ぐのではなく、載せる」と言った感じでお湯を注ぐのが一番です。
湯の量は細く少な目に入れる事がポイントで、注ぎすぎると湯の通り道が出来てしまうのでお気を付け下さい。
また、蒸らすのにはある程度時間が必要です。20秒が一つの目安とされていますが、
成分を十分に引き出すためには、30秒くらいまでは蒸らし時間としても良いと思います。